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川鍋祥子写真展
そのにて│sononite

2015年5月5日(火・祝)−10日(日)会期中無休
最終日は17:00まで

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©Sachiko Kawanabe 写真集『そのにて』より

子どもを産んでから、写真によって『命のつながり』を表現したいと思うようになりました。それは単純とも思えましたが、避けられないテーマとしてつねに私につきまとっていました。故郷で偶然に出会ったりんご園を撮影している二年の間に祖母が亡くなりました。お葬式で祖母の骨を拾う四歳の娘の姿を見た時、お骨が乗った火葬場のステンレスの台に反射する光と、りんご園で浴びる木々からこぼれる光が重なって見えたのです(後略)」。
───これは川鍋祥子さんからお預かりした制作についてのステイトメントの一部です。 初対面の時、川鍋さんは「命と光」というテーマについて熱心に語られました。ところが私はテーマ以上に、彼女が写真家として創作に取り組むようになったいきさつについてのお喋りに心が震えたのでした。そのお喋りの中には、社会人として、ひとりの日本人女性として、さまざまな困難や幸福に出会い、それらと、駆け引きなしの大真面目で向き合ってきたことがはっきりと伝わるキーワードがいくつもあったからです。展示作品には川鍋祥子の、命と光の「詩」と、人生そのものの「風景」、その両方があふれていることと思います。(H.W.)

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©Sachiko Kawanabe

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©Sachiko Kawanabe

新刊写真集 『そのにて|sononite』(2015年5月発売) 価格:2,700円(税別) B5変形64ページ上製本 発行:ホウキヤスノリ/omoplata デザイン:原耕一

川鍋祥子(KAWANABE Sachiko) 写真家。1967年 長野県生まれ。レコード会社勤務後、建築を学び建築士となる。建築写真との関わりから2000年より写真の作品制作を始める。2014年、米国サンタフェにて開催されるレビューサンタフェ・フォトグラファー100に選出され海外での展示活動を開始。近年の個展、2010年「針箱」(アップフィールドギャラリー/東京・水道橋)、2011年「空に」(同前)、2015年Open with juror Shane Lavelette/ Center for Fine Art Photography(米・コロラド州)。今年6月、グループ展“Fraction of a Second exhibition,” University of New Mexico Art Museumを予定。

作家在廊 5月5日(火)、6日(水)、9日(土)、10日(日)予定

オープニングパーティー 5月5日(火)17:00−

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