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Web Shop【毎日、本とアート】
作品集『未踏の星空』—宇宙の闇を裂きながらキラキラと広がっていく……

Yoko Yamashita/ collections of works
2015年 日本語 2,700円(税別)

Yoko Yamashita

山下陽子作品展では、90年代に制作された作家の初期のエッチング作品から、今夏の新作(2点)まで18点を展示しています。
展示に合わせて作家の第11作目(限定手製本も含む)の作品集『未踏の星空』もご紹介。
実際、本展示作品18点のうちの3点は、個展「未踏の星空」(神戸展・2013年、東京展・2014年)からのコラージュ作品と版画作品で、当時話題となった展覧会の実作品と作品集に掲載されたイメージをともに楽しんでいただけます。

「海外や日本の古い印刷物から琴線に触れた箇所を収集して、そこからイメージを膨らませています。そのため作業場は紙片や印刷物で溢れています」と語る山下陽子。
彼女のコラージュ作品は、常日頃から集めたこうした「夢のかけら」を平面(あるいは立体)に再構築して生まれます。
さらにそのコラージュ作品を銅版に「写真製版」して刷り出す「銅版画」(独自の技法(*)コラージュ・フォトプレート・グラヴュール)。それは私たちが持つ従来の銅版画のイメージとはまた違った、細密で、リアルかつシュールな静謐感と奥行きのある新たな世界を見せてくれます。
『未踏の星空——Jamais Vu le Ciel Etoile』で出合えるのは、文字通り「新しい星空」……。to Shopping Page

ギャラリーでは、山下陽子挿画の書籍『薔薇の開廊』(マンディアルグ作)や、『ホフマニナーナ』(タルコフスキー作)中のコラージュ作品もご覧いただけます。

(*)コラージュ・フォトプレート・グラヴュール
銅板の上に感光材を載せ、コラージュ作品の写真を露光して孔版を作る。精密な技術と感覚が求められ、イメージ通りの仕上がりまで版を何度も版を作り直す。

Yoko Yamashita「軌道のピルエット」(右ページ)のコラージュ作品はギャラーにてご覧いただけます。

Yoko Yamashita本書の編集・造本を手がけた間奈美子氏(アトリエ空中線)の解説が素晴らしい。

Yoko Yamashita

作家プロフィール
山下陽子 Yoko Yamashita
銅版画、コラージュ、オブジェ、コラージュ・フォトプレート・グラヴュール(*)作家
etching, collage, object, collage photo-plate gravure artist
兵庫県生まれ。1993年、山本六三氏に師事し銅版画を学ぶ。銅版画のほかコラージュ、オブジェ作品を制作。
2012年以降、「コラージュ・フォトプレート・グラヴュール」の技法を確立し、現在と永遠を往来する作品世界を深化、発展させ続けている。
近年の代表連作に『オペラ・アイテール OPÉRA AITHER』『未踏の星空 Jamais Vu le Ciel Etoilé 』など。
2016年夏、ブックスアンドモダンにて「山下陽子作品展/Yoko Yamashita Exhibition 夜景集 Florlliège de vues nocturnes」開催。

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