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Ibuki Kaiyama+Ok Eun Hui
貝山伊文紀の枝と、オクウンヒの陶

Mythology

2019年2月8日(金)-28日(木)

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枝のスプーン(貝山伊文紀)と、黒釉の器(オクウンヒ)。ⒸKaku Otaki

初めての二人展

貝山伊文紀さんは、長野は穂高を拠点に木の枝を素材とした新しい木工芸に取り組む作家です。
家具デザイナーとして活躍しつつ、工業製品のための材料としては端材となってしまう「枝」のポテンシャルに着目してテーブルウェアや、マグネット、モビール作品などを制作しています。

一方、韓国出身のオクウンヒさんは、長崎とソウルを拠点に、日本はもとより、ソウル、イタリアなど各地の土や釉薬を使い、陶器はもとより、ジュエリーやレリーフ作品──それも、植物や鳥などの具象から、カラーフィールドペインティングを思わせる抽象までを手がける作家です。

これまで、それぞれ「アトリエ灯展 森の音」(2017年12月-18年1月)や、「Variety」(’17年10月)などの展覧会を開催した貝山伊文紀さんと、オクウンヒさんの初めての二人展です。

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ⒸKaku Otaki

今回の展示テーマは、Mythology

日本と韓国のMythology、神話、民話──
似たお話もあれば、日本には島国らしい長閑さ、韓国には大陸的な広大さがあるなど、それぞれの温かさや手触りがあり、作品が生まれた道のりが想像されます。

貝山伊文紀とオクウンヒ、伝統と深く結びつつ、現代のかたちを求める作家たちの、枝と陶の温かさや手触りの中にある物語と調和をお楽しみください。(W.H.)

■貝山伊文紀(Ibuki Kaiyama)
東京藝術大学デザイン専攻機能設計研究室修了。飛騨産業(株)デザイン室勤務後、東京藝術大学デザイン科教育研究助手。2012年、パートナーの沙羅(木版画家)とアトリエ灯を設立。木と深く関わる創作、デザイン活動を通して人、社会と自然の持続可能性を追求している。2016年、ダイニングチェア「kinoe」(飛騨産業)がグッドデザイン賞を受賞。

■オクウンヒ(Ok Eun Hui)
韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学大学院(ソウル)陶芸デザイン科、東京芸術大学美術研究科を修了。2012年長崎県雲仙市にオクウンヒ・セラミックスタジオを開設。韓国李朝時代の民画やヨーロッパの古いタイルをモチーフにしたオブジェからロクロによる可愛らしい器、色鮮やかな上絵など型にはまらない自由な作風が特徴。

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