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貝山伊文紀個展
KAZAOKI ─ 風招き

2016年11月11日(金)−12月1日(木)

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モビール wooden mobile ⒸIbuki Kaiyama

「家の中に、森が生まれる」
貝山伊文紀は、“枝”を見て、その木の姿、根や幹のあり方を想像する。
木の枝は、森の環境によって空間を求めて曲がり、肌に細かな木目や葉の痕跡を残す。今ここにあるたったひと枝であっても、読み解くうちにその枝に根や幹からなる木の姿が浮かび上がる。それは枝に残る木の記憶、森の地図だ。
風わたる森の声を聞き育ったモミジ、ツバキ、クロモジ、アマナツ……。木の記憶が風と呼応し枝が揺れる時、家の中に森が生まれる。

デザイナーとして製品の素材としての木と向き合い、その特徴、加工の可能性、耐久性、製品としての社会性について真剣に考え、仕事をしてきた貝山伊文紀。
素材そのものが持つオーラに触れつづけてきた彼は、そのオーラを確かな実在の美として、日常の中でも輝かせようとしている。
家の中でふわりと揺れるモビール、食卓の上その曲線をきらりと光らせるスプーン、デスクに安らぎをもたらすステーショナリー……。
アーティストとして、自らの手でひとつひとつ、生活の中で輝く彫刻を作り出しています。

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モビール wooden mobile ⒸIbuki Kaiyama

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スプーン wooden spoon ⒸIbuki Kaiyama

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スプーン wooden spoon

【展示・販売作品】
モビール:6−7点 壁面オブジェ:2−3点 スプーン:約20点
ステーショナリー:6−8点 ネックレス:約10点

貝山伊文紀(デザイナー・造形作家)
東京藝術大学デザイン専攻機能設計研究室修了。
飛騨産業(株)デザイン室勤務後、東京藝術大学デザイン科教育研究助手。
2012年、アトリエ灯設立。
木の新たな可能性を追求し、とくに枝にテーマを見出し造形を研究している。
2015年、オリジナルブランド「Ibuki」より、木の枝の自然な形を生かしたスプーンのシリーズを発表。
木製小物では一般的なサクラ、ヤナギから、さらにマテバシイ、シラカシ、カラタチ、アンズ、ウメなど多彩な樹種を用い、素材を知り尽くした作家ならではの独特な造形、風合いを持つ卓上彫刻を生み出している。
国産材の圧縮スギ、ブナ、スギの枝を材にデザインを手がけたダイニングチェア「kinoe」(飛騨産業)は、2016年度グッドデザイン賞を受賞。素材の特性を生かしたデザインと、社会的意識のあり方が高く評価されている。
〈展示〉
藝大アートヴィレッジ「LINE OF TREE」展(藝大美術館取手館 2014年)
「LINE OF TREE」展(いりや画廊 2014年)
「fragment」展(Earth & Salt 2014年)

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