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カンボジアの染織

2003年福岡市美術館開催「カンボジアの染織」図録

リュドミラ・ペロルシェフスカヤ

『カンボジアの染織』(福岡市美術館 2003年) to shopping page

アンコールワットで有名なシエムリアップ郊外にある「伝統の森」。
その森は、地面から繋がったアーツ&クラフツを体現した森です。
桑の木を植樹して養蚕を始め、絹糸を作り、その絹糸を括り、染め、織って創り出される絹の絣。内戦で荒れた国の中で、その作り手となる職人を探し出し、新しい世代に伝承できる環境を作り、クメール王朝にまでその起源をさかのぼれる絹の絣を復興させたIKTT(クメール伝統織物研究所)の森本喜久男さんが設立した共同体です。

ギャラリーでの展示「カンボジアモダン&クラフツ」では、IKTTの織物を展示販売するにあたって、ブックスペースで本書『カンボジアの染織』(2003年福岡市美術館開催「カンボジアの染織」展の図録)も取り寄せました。

福岡市で2003年に開催された「カンボジアの染織」は、IKTTの森本喜久男さんも企画に協力した世界初とも言える本格的なカンボジアの染と織の展示で、インド、インドネシアの布も含めて100点のコレクションが紹介されたそうです。
図録には、布だけでなく、布の製作過程に使うさまざまな道具も記載されていて、道具自体の形の美しさも再発見できます。
カンボジアをテーマに東南アジアの文化、風土を知る読み物も充実した1冊です。(W.H.)

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カンボジアの染織

美しいものを創り出す、その道具も美しい。

カンボジアの染織

鮮やかな赤はラックカイガラムシの巣から取れる染料。ラックは英語のラッカーの語源でもある。

 

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