Gallery
高橋恭司写真展
WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける
2019年8月16日(金)−9月7日(土)※日曜・月曜日休廊
Tuesday 23, July, 2019
art
【オープニングパーティー】
■8月16日(金) 20:00-21:00
【トークイベント】
■8月16日(金)19:00-20:00 ※準備のため17:45-18:30は一旦閉廊致します。
『WOrld’s End』刊行記念トーク「そこに詩はあるのか?」by 高橋恭司
聞き手・草刈大介(ブルーシープ代表)
■トークイベント内容詳細と、参加ご予約はShop Page にて。
お問い合わせは info@booksandmodern.comまで。
1992年のデレク・ジャーマンの庭、
201X年のベルリン、ロンドン、東京の路上。
天使の目に映る「世界の終わり」とそのつづき──
イギリス南部、原子力発電所のある町、ダンジェネス。映画監督のデレク・ジャーマンは、1986年、HIV感染の宣告を受けたことをきっかけに、この町に移り住む。打ち捨てられた小屋《プロスペクト・コテージ》を住まいにし、庭を作った。庭には、草花だけでなく、流木、腐った鉄など、海岸で拾い集められた漂流物を用いた造形が施された。
写真家・髙橋恭司は、ジャーマンが亡くなる直前の1992年にダンジェネスを訪れる。「そこは世界の終わりのような場所だった。同時に、そこには全てがあった」と、写真家は語る。
ダンジェネスを訪ねてから約30年後に刊行する本書で、髙橋は、世界の終わりがつづく現在の世界を見せる。2010年代後半のベルリン、ロンドン、東京郊外。時間と空間を隔てて撮影された写真たちが、連なり、混じり合ってゆく。
「写真はいつも世界の終わりを続ける。」
映像と写真の世紀にジャーマンが遺したものへの返答が、ここにある。(Blue Sheep)
WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける。──高橋 恭司
時が止まっている、光が押さえつけられている。
明るい闇?明るい終わりが続いている。
知人からデレク・ジャーマンのポートレイト撮影の依頼を受けて、その時はじめて、プロスペクト・コテージを見ました。コテージの中や庭を非常に美しいなと思って、デレク・ジャーマン達が昼食にいっている間に撮影しました。
自分が写真に撮りたいなと抽象的に考えていたことが、ここに具体的にあるなと感じました。世界の果て(エッジ)が目の前にあるなと。写真や映像になってはじめて完成する造形が目の前にあった訳です。
高橋恭司最新写真集『WOrld’s End』の刊行を記念して、過ぎ去る時間と、移りゆく都市の面影の一瞬を捉えた写真、約30点を展示販売します。
本展はnap gallery(東京・千代田区「千代田3331」内)と同時期開催です。
【nap gallery会期】
8月28日〜31日/9月11日〜28日(会期途中休廊期間あり)
■写真集『WOrld’s End』
2019年8月19日(月)発売予定
アートディレクション: クリストフ・ブランケル(Christophe Brunnquell)
並製 280x225mm 本体価格:4000円
■高橋恭司(Kyoji Takahashi)
写真家。1960年生まれ。90年代より広告や海外雑誌『Purple』などで時代の本質を鋭く捉えた美しい質感のある写真を発表し、今日の写真家に多大な影響を与えている。個展「夜の深み」(2016年・nap gallery)、グループ展「Elysian Fields」(2000年・ポンピドゥーセンター)ほか。写真集『The Mad Broom of Life 』(1994年・用美社) 『ROAD MOVIE』(1995年・リトルモア)、『Takahashi Kyoji』(1996年・光琳社出版)、『Life goes on』(1997年・光琳社出版)など多数の作品集を出版。
■デレク・ジャーマン(Derek Jarman)
1942年生まれ。映画監督、画家、詩人、舞台美術家。1974年イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・サン』で映画監督としてデビューする。以降の監督作品に『セバスチャン』『ジュビリー』『カラヴァッジオ』『ザ・ガーデン』『BLUE』など。生前よりゲイであることを公表。1994年エイズにより死去。
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