Gallery
泊昭雄個展
STILL LIFE BY L.A.TOMARI
2014年10月22日(水)−11月16日(日)
Saturday 11, October, 2014
art
泊昭雄と、STILL LIFE──泊昭雄個展のまえがきとして
泊昭雄さんは、不思議な人だ。 泊さんとは、難しい話ができない。それは泊さんの目に、いつもあらかじめ正解が見えているから。
10年以上前、編集に携わっていたライフスタイル誌で、泊さんと一緒に連載を始めた。4年以上続いた長い連載だった。50回、もしかしたら、もっとあったかもしれない撮影の、しかもほとんどロケの現場で、泊さんが絵を作るのに迷うのを見たことがない。
私やスタイリストさんは迷ってばかりで、あれをこっちに動かしたり、これをあちらにやったり、時計をにらんだり、お日さまを気にしたり、シーンを大胆に変えるアイデアを思いついたり、していた。 私たちが、技術と経験と事情をこんがらがらせて最善策を探している時、泊さんはいつもモノをじっと見ていて、オモムロニ、「こうしたら、ええんちゃう」と呟いて、あっという間に、すごい絵を撮ってしまう。 しかも、私にそれが、すごい絵だ、とわかるのは、その1週間後プリントが出来てくる時なのです。
人の意見に左右されない、というのがいいことだとしたら、泊さんの美点はそれを超えて、人の意見を完全に左右するところ。その力が、泊さんの大きな目に、潜み、みなぎっている。 私の目には、モノが、静かに吐き出す息、は見えない。
多くの人は、目の前に、実際に存在している、何か、に気づかず、それを理屈でかき乱してしまう。 泊さんの目には、そういうものが、はっきりと見えていて、しかもフィルムに焼き付けることができるのです。泊さんのSTILL LIFE、必見です。(H.W.)
オープニングパーティー:10月22日(水)17:00−
月・火曜日は休廊ですが、祝日の11月3日(月)は開廊します。
泊昭雄プロフィール
1955年鹿児島県生まれ。83年スタイリストとして独立、活動を開始。
93年写真家として活動開始。2001年東京・南青山にギャラリーWALL設立。02年作品集『カワタレ』を発表。『オモムロニ』(’02)、『フウロウ』(’04)、『インテリア』(’06)、『la』(’09)、『アワイ』(’13)、『DRIVE』(’14)発行。定期刊行媒体として04年創刊の季刊誌『hinism』は散文的メッセージに代わるビジュアル主体の雑誌として読者にインパクトを与えた(08年9号にて休刊)。07年モノクロのみで構成する『nagare』創刊。クリエイティブ、広告ともに幅広く活躍している。
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【会場】 SUNDAY(世田谷・三宿)内スペース「露路 Roji」 住所:東京都世田谷区池尻2−7−12 B1F 地下鉄田園都市線 池尻大橋駅、または
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