artworks ©Kumiko Tanji

旅先で見た風景、読んだ本、幼い頃の記憶……手で触れることはできないイメージを触れられるものにしたい──
丹治久美子の言葉どおり、彼女のバッグにはフェルト作家として以上にストーリーテラーとしての真剣さ、遊び心がある。

羊毛を縦横に何層も重ね、縮み絡ませるフェルトメイキング。
そうして生まれた幻のような色彩、軽やかな手触り胸に抱いた時に感じる何とも言えない郷愁。そこには、楽しさにはいつも寂しさが寄り添うことを知る者でなければ描けない物語がある。

薄暮に寄り添う闇と明るさ、そのあわいに生まれた物語は、手に取る人によっていくとおりにも変化してゆく。

artworks ©Kumiko Tanji

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オープンニングパーティー
2月26 日（金）17:00−20:00

展示作品
新作フェルトバッグ約30点、定番作品約20種類40点

オーダーメイド作品（会期中受注）　
バッグ定型16型 ×ご希望の配色でオーダーメイド品を受注製作します（お渡し6月中旬頃）。

丹治久美子（Kumiko Tanji）
フェルト作家。仙台市生まれ。独学でフェルト製作の実験を始め、20年のキャリアの中でフェルト加工の技術、染色、造形デザインにおいてオリジナリティーあふれる作品を作り続けている。羊毛からのフェルトメイキングで、シルクなどの異素材と繊維を絡めて作る縫い目のない一枚仕立てのフェルトバッグは、日用品であると同時にアートピースとしての存在感を持ち、多くのファンを獲得している。札幌市在住。フェアグラウンドアトラクション主宰。