Column
Web Shop【毎日、本とアート】
泊昭雄作品「STILL LIFE」
photograph by Akio Tomari
Friday 03, June, 2016
artwork
2014年10月にブックスアンドモダンで開催された「STILL LIFE BY L.A.TOMARI」。その展覧会のために写真家泊昭雄が撮り下ろした全8作品がweb shopに登場します。
展覧会の紹介文にも書いたように、泊さんの目には、普通の人には見えない「モノ」のオーラが見えるようです。
私はそれを「縄文の目」と思っているのですが……つまり、縄文の頃の人の目には見えたさまざな輪郭──自然の中の結界だったり、この世から去った人の面影だったり、言霊だったり──が、泊さんの目には見えているのではないか、という疑いです。泊作品は、そのくらい幽玄な空気をまとっています。しかも、あくまでも自然体で。
広い家、狭い家、古い家、新しい家、整然とした、あるいは雑然とした家……そんな住まいの中のどんな空間にも合う、というよりも、写真作品自体が、どんな空間をも静けさを湛えた「いい空間」にしてしまう。泊さんの写真には、作品のことを言う「日常のアート」という言葉よりも、オーナー自身の大ざっぱ、かつ知的な雰囲気、言うなればこのコラムの枕と同じ「毎日、本とアート」という姿勢が相応しいと思うのです。(H.W.)
関連記事
泊昭雄個展
STILL LIFE BY L.A.TOMARI
2014年10月22日(水)−11月16日(日)
to Shopping Page 泊昭雄と、STILL LIFE──泊昭雄個展のまえがきとして 泊昭雄さんは、不思議な人だ。 泊さんとは、難しい話がで
かくたみほ 個展
mirror mirror
2014年9月5日(金) - 28日(日)
to Shopping Page フィンランドの深くて明るい自然に魅せられて、 ライフワークとして幾度か通っています。 湖なんてどこの国のも一緒じゃな
林雅之写真展
Living Flowers 2015 Spring
2015年4月10日(金)−4月30日(木)
月曜・火曜休廊 27日(月)、28日(火)開廊
林雅之の写真、と聞いて、「Living Flowers(リビング・フラワーズ)」を思い浮かべる人は幸福だ。 彼の花はてらいがなく、その美しさは素直に心