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詩集『敷石のパリ』の風景
北井晴彦写真展

2019年5月3日(金)−18日(土)
12:00−19:00 日曜・月曜日お休み

ある日のパリ、静かな時間、光と影が溶け合うような美しい瞬間。
北井晴彦のモノクロームの世界を、詩とともに──。

詩集『敷石のパリ』(トランジスタ・プレス刊)は、パリのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店から「日本の詩人がパリについて書いた詩はありますか?」という問い合わせが、トランジスタ・プレス(東京)に届いたことから生まれました。本展では、新しい詩集に描かれた移ろうパリ、人々の生活、心を、写真とともにお届けします。

【オープニングレセプション】
■5月3日(金)18:00-20:00 (※準備のため16:45-17:30は一旦閉廊致します)

【トークイベント】
■5月18日(土)18:00−19:30(※準備のため16:45−17:30は一旦閉めます。)
清岡智比古(フランス語学者・詩人/明治大学教授)
【パリのモハメッド──街に映る世界、時代と心】
『敷石のパリ』の詩人のひとり、清岡智比古さんが現在のパリを通して世界の移ろいや、人々の心、変わらない物事などについて語ります。

■参加費 1,500円(税込)ドリンク付き
■参加ご予約はShop Page にて。お問い合わせは info@booksandmodern.comまで。

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詩集 『敷石のパリ』巻頭イメージ。「四季を運ぶ」(詩・清岡智比古)に続く… all images ⒸKITAI Haruhiko

現在、パリ5区セーヌ左岸ブシュリー通りにある書店、シェイクスピア・アンド・カンパニー(1919−1941/1951−)。1922年、英米で発禁となっていたJ・ジョイスの『ユリシーズ』の最初の版元として、また、第二次大戦後に2代目店が再開してからはパリ左岸のボヘミアンたちや、A・ギンズバーグ、W・バロウズといったビートニクの活動の拠点となったことで知られます。

昨年、そのシェイクスピア・アンド・カンパニーからトランジスタ・プレス(東京)の編集者、佐藤由美子さんに、「日本の詩人がパリについて書いた詩はありますか?」という問い合わせがありました。
「そう言えば、パリで詩を書いた日本人はたくさんいるけれど、パリについて日本人が書いた詩はすぐに思い浮かばない……」。そう思った佐藤さんが、清岡智比古さん、管啓次郞さん、ミシマショウジさんに声をかけて、この詩集『敷石のパリ』は、生まれました。

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詩集 『敷石のパリ』、「パヴェ 敷石」(詩・ミシマショウジ)に続く…

フランスに縁の深い作家4人が、パリを契機とした詩を現在の視点で書き下ろし、やはりパリに縁のある写真家、北井晴彦さんがモノクロームの風景を添えています。
本展では、ギャラリースペースにて詩集の挿画となった北井晴彦さんのプリントを、ブックスペースにて詩集に寄せた小特集を組んでご紹介します。(W.H.)

【展示販売】
■北井晴彦ゼラチンシルバープリント:6点
■デジタルプリント:16 点
■詩集『敷石のパリ』ほかトランジスタプレス刊行書籍全タイトル

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詩集 『敷石のパリ』、「パリについて」(詩・管啓次郞)に続く…

■北井晴彦(KITAI Haruhiko)
1966年横浜生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、(株)電通 写真部 勤務。92年(株)北井スタジオ入社。広告写真、作品制作と幅広く活躍。個展は「Lumière」(銀座コダックフォトサロン/1997年)以来、近年は「Le Ciel de Paris 2013」(椿山荘 東京 ENTRE DEUX/2013年)など。モノクロ表現で都市の情景をテーマに制作。パリを被写体としたシリーズでは背景となる空の存在感を前面に押し出した視点で、都市の個性を浮き彫りにしている。

■清岡智比古(KIYO-OKA Tomohiko)
フランス語学者・詩人/明治大学理工学研究科総合芸術系教授
詩集に「詩人たちの東京をモチーフとした詩を、東京という都市の「地史」として作りだそうという試み(吉本隆明)である『東京詩』(2009年)、『きみのスライダーがすべり落ちるその先へ』(2014年)、映画論『パリ移民映画』(2015年)、都市論『エキゾチック・パリ案内』(2012年)がある。

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